【現地説明会】出土した遺物!弥生から古墳を経て奈良平安まで!(道庭遺跡)
道庭遺跡からの出土品、弥生時代から古墳時代、更に奈良平安時代まで長く人が住んでいた集落。千葉県は弥生時代の遺跡が少ないらしいんだけど、ここ道庭遺跡は千葉県を代表する弥生時代の遺跡として有名らしい。
道庭遺跡で出土した弥生時代の遺物

【方形周溝墓から出土した勾玉】

古墳時代の前、弥生時代には古墳の前身となる「方形周溝墓」というお墓が作られていて、道庭遺跡では、これまで約80基の方形周溝墓が発見されている。そんな方形周溝墓から見つかった壺と勾玉。
壺は丸く割られた跡が残っているので、おそらく意図的に割られたもの。勾玉はお墓に収められていたということから完成品だと思われる。
道庭遺跡で出土した古墳生時代の遺物

【石製模造品】

道庭遺跡から出土した古墳時代の遺物。道庭遺跡には方形周溝墓だけでなく、30基を超える円墳も見つかっている。
【円墳から出土した直刀】

円墳からは直刀や矢じりも発見されている。円墳の埋葬施設から発見されているので、盗掘にはあっていなかったのかな?錆ついてて分からないけど、当時はピカピカのかっこいい剣だったんだろうな。
道庭遺跡で出土した奈良平安生時代の遺物

方形周溝墓や古墳といったお墓、そして出土した遺物から、道庭遺跡には、弥生時代・古墳時代・奈良平安時代と長きに渡って人が暮らしていたことが分かる。
【土師器と須恵器】


時代が進むにつれて、土器の製法が進化して、より薄く丈夫な土器へと変化している。土師器は主に日常用、須恵器は主に祭祀用に使われた。
【墨書土器の破片】

道庭遺跡で出土した墨書土器の破片、おそらく「山邊…」と書かれている。地名なのか人名なのかは分からない。文字を書ける人物がいたということは、それなりの教養を積んだ人物がこの地にいたということ。今見ても結構達筆。
