【博物館】瀬戸のやきものの歴史が分かる!(瀬戸蔵ミュージアム)

瀬戸蔵ミュージアムに行ってきました。
愛知県陶磁美術館は、どちらかといえば、文字通りの美術館だったけど、こちらは「せともの」の歴史を細かく解説している博物館。明治なのか大正なのか昭和なのかはわからないけど、内装はノスタルジックで好きな雰囲気だった。
Contents
せとでん

瀬戸の昔の路線と駅を再現したエリア。昭和なのか大正なのかは知らんけど、昔ながらって感じがして結構好き。

別に電車好きではないけど、昔の電車ってなんか心が落ち着くよね。実際に乗ったことがある訳じゃないのになんでだろう?
旧尾張瀬戸駅

昔の駅舎を再現。映画とかアニメとかで見たことある世界。


今とは違ってアナログな感じよね。田舎の方に行けば、今でもこういう雰囲気の駅はあるのだろうか?
集積場

瀬戸で作った陶器や磁器を集めた集積場の再現。ここから全国各地や海外へ瀬戸のやきものが旅立っていく。



木箱に収められた陶器って、なんかワクワクするのは自分だけ?
モロ

せとものを作っていた「モロ」の再現。



あくまで再現ではあるけど、職人の作業場って感じ出して良い。

こういうモノづくりの作業場みたいなのを見ると、懐かしさを感じるのは何故だろう?太古の昔、縄文時代から受け継がれてきたDNAの記憶みたいなのに響くからだろうか?
石炭窯と煙突

こちらは焼き場の再現。工業化された現代の窯の方が効率がいいんだろうけど、こういう手作業での焼き場からは、職人の魂みたいなものを感じる。



引退したら田舎にこもって陶芸でもやろうか、っていうお年寄りが一定数いるのも分かる気がする。
せともの屋

せともの屋の再現。現在のせともの屋とあんまり変わらない感じだけど、昔の方が雑多に並べられている気がする。
【昔のせともの屋】

【現在のせともの屋】

【博物館のせともの屋】

陳列のごちゃごちゃ感がドン・キホーテっぽい。それがなんか逆に魅力的なんだけど、因みに博物館のせともの屋は現代風なこじゃれ感。そして少しお高めw


割れ物系はかさばるから、いっぱい陳列しようとすると雑多な感じになるんだね。
生産道具展示室

この先は、せとものの生産道具の展示や生産工程の展示室。多分順番通りに並べたつもりと思うけど、順番は間違っているかもしれない。博物館の展示って、順番分からないことおいよね。
採土

まずは「採土」。土を集めなきゃ話にならないから、これは1番目のはず。

瀬戸の代表的な粘土とか、採土に使っていた道具とかの展示。今でも同じような道具を使っているのかは分からないけど、今は多分工業化されているよね。
製土

採ってきた土は不純物なども混ざっていて、そのままでは使えないので、使える状態にするために「製土」を行う。

せとものを作る工程の中では、いち早く工業化・機械化されたらしい。
作る製品によって、土質も変える必要があるからめんどい作業よね。だからと言って、ここで間違えると製品の質にムラができるから、手も抜けない作業。大変な仕事だ。
成形

土ができたら、次にするのは「成形」。ひとくちに成形と言っても、ロクロを使った「ロクロ成形」、押し伸ばして板状にする「タタラ成形」、型を使った「鋳込成形」、プレスして作る「プレス成形」などがあるらしい。
知らんかった。やきものと言えば「ロクロでクルクル~」ってイメージだったから、せとものも昔はロクロで手づくりと思っていたけど、いろいろな方法があるのね。


鋳型を使った陶器づくりなんかは機械化された後だと思っていたけど、手作業でやっていたこともあったんだな。


プレス成形は、小物系を作るのに使っていたのだろうか?展示品を見ても大きなものを作っている様子はなかった。


勝手なイメージで花形のロクロ、ロクロも時代の変化と共に機械化していっている。
乾燥

成形した製品は「乾燥」させる。これが不十分だと、焼いたときに割れてしまう。また、装飾や施釉をしやすいように一度素焼をする場合もあったらしい。
施釉・装飾

次は「装飾」と「施釉」。この辺からどちらが先か順番があやふやだったけど、調べてみたところ。やりたい装飾の技法によって異なるらしい。博物館で見ていても「どっち?」ってなったわw

愛知県同時美術館で見てきたけど、施釉は古墳時代の終わりくらいから、ちょいちょいあたっぽい。展示品が並んでいた。本格的に釉が塗られている陶器は平安時代からの物が多かったけど、大昔から存在していた技法。
焼成

最後は「焼成」。ただこれも技法によって、装飾や施釉が先だったりもするらしい。でも、一般的には色付けてから焼いていることの方が多い気がするから、多分この順番。博物館で見ていた時に順番があやふやに合っていたのには、こういう理由があったのね。

こちらは「焼成の手順」。ただ焼くと言っても「火加減」とか「温度の調整」とか、いろいろ細かいさ票があったんだね。こんなに細かく工程が分かれていたとは。


こちらは「窯の変遷」。時代ごとの窯の変化が紹介されてた。現在に近づくにつれて、コンパクトだけど効率の良い焼き窯が開発されていったのだろう。先人たちの知恵が詰まっていてロマンを感じる。
瀬戸3万年の歴史

旧石器時代から現代までの瀬戸のやきものの歴史がズラリ。
【縄文時代】

【弥生・古墳時代】

【奈良・平安時代】

【鎌倉・室町・戦国時代】

旧石器児だから、戦国時代までの出土品が見られる。やきものの変化が面白かった。
瀬戸の歩み

次の展示室はさらに細かく。部屋いいっぱいに古いものから新しいものまで並んでいて圧巻。全部写真撮ったけど、実際に行ってじっくり見た方が良いと思う。



一つ言えるのは、現代のようにやきものに当たり前のように色が塗られていて、何の気なしに使うようになったのはごく最近の事。土器から始まって、土師器・須恵器、陶器・磁器と焼物の奥深さ、というか人類がかけてきた歴史を学ぶことができた。
抹茶碗展示コーナー

最後は「抹茶碗」の展示。茶碗の良し悪しは分からないけど、芸術というか凄そうな印象を受けた。多分、昔の人、それこそ縄文人も、当時、ものすごい立派な縄文土器なんかを見ては、何か分からないけど凄そうな印象を受けていたんだと思うw

或いは、もっとスピリチュアル的な存在だったのか、縄文土器の一見無駄とも思える装飾なんかはまさにソレ。芸術だったのか神様的な物だったのか分からないけど、土の塊を有難がる感覚は今も昔もそんなに変わらないのかもしれない。
