【博物館】国宝土偶!縄文のビーナス&仮面の女神!(茅野市尖石縄文考古館)

国宝土偶を見に「茅野市尖石縄文考古館」にやってきました!
茅野市尖石縄文考古館は日本に5つしかない国宝土偶のうち2つ「縄文のビーナス」と「仮面の女神」が展示してある博物館。縄文スタンプラリーには関係ない博物館だったけど、せっかく長野に来たので、ついでに寄ってみました。
縄文のビーナス(国宝土偶)

まずは「縄文のビーナス」。
縄文のビーナスは、棚畑遺跡で見つかった土偶。平成7年に国宝に指定され、全高27cm、重量2.14kgの立像です。頭は頂部から平らに作られ、円形の渦巻きが見られることから、帽子を被っている姿とも、髪型であるとも言われています。文様はこの頭部以外には見られません。

顔はハート形のお面を被ったような形をしています。切れ長の吊り上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口などは、八ヶ岳山麓の縄文時代中期の土偶に共通した特徴です。また、耳にはイヤリングをつけたかと思われる小さな穴があけられています。

腕は左右に広げられて手などは省略されています。また、胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけですが、その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、妊娠した女性の様子をよく表しています。

全体の作りは、主な骨格となる部分を組み立てて、それにいくちかの粘土塊を肉付けするように丁寧に作られています。表面はよく磨かれて光沢があります。また、年度には雲母が混じっており、金色に輝いています。焼きは一部甘いところがあり、右足には表面が剥がれ落ちていたところがましたが、一般的にみられる壊された土偶とは異なり、完全な形で埋められたものになります。
仮面の女神(国宝土偶)

つづいて「仮面の女神」。
仮面の女神は、中ッ原遺跡で見つかった土偶。平成26年に国宝に指定され、全高34cm、重量2.7kgの立像です。土偶の造形は、がん江面は正面から見ると逆三角形、横から見ると板状で、その顔面部から後頭部にかけてひものような造形があり、仮面を表現したと思われます。頭部には十文字に模様があり、まるでヘルメットのようです。

腕を広げて胸を反らせ、どっしり踏ん張った脚は堂々とした印象を与えます。腕の幅は24cmあり、縄文時代後期の土偶に共通する特徴である、腕の先が下に伸びている造詣が見られます。胴体にはたすき掛けのような模様が2本一組の細かい線によって緻密に施されています。2本一組の細かい線の間には、縄文と刺突文が付けられているところもあります。

たすき掛けの模様は、ふくらんだ腹部で同心円状の模様とつながっています。同心円の中心には「へそ」と思われる突起があり、突起から胴体内部まで細い孔が貫通しています。太い脚には模様がありませんが、足の裏には縄文時代後期によく見られる「網状痕(あじろこん=敷物の痕)」があり、中央に約5mmほどの孔があります。そして全体的に表面はよく磨かれています。

仮面の女神は、内部が空洞で作られています。このような土偶を中空土偶と呼んでいます。中空土偶は、土器と同じように粘土ひもや細かい棒のように伸ばして、それらを輪にして重ねてくっつけて作ります。
内部が空洞であるため、焼いて完成させるときに破裂しないよう、穴があけられています。頭頂部、首、腹部、股間、足の裏に孔があり、全部で7つあります。このうち、首と股間と足の裏の孔は直径が5mm程度であるのに対し、頭頂部と腹部の孔は1mm程度です。頭頂部と腹部の孔は描かれた文様と一体化していて、直径も小さいので空気抜きだけではない意味があるかもしれません。
さらに、腹部は粘土を付け足してふくらんだ形になるように仕上げていることも、レントゲン撮影で分かりました。
いろいろな土器

茅野市尖石縄文考古館の国宝は土偶だけじゃなくて、8点の浅鉢形土器も国宝に指定されていた。それらの土器は仮面の女神が出土した第70号土坑の周辺の土坑から出土した土器で、死者の顔にさかさまして被せていたものらしい。撮影禁止だったけど。

でも、国宝の土器じゃなくても、立派な土器がたくさん。先ほど見てきた井戸尻の土器に雰囲気が似ている感じがする。


この辺の蛇体把手なんかは井戸尻の土器に似てる。あとこのみづちみたいな謎の生き物の土器なんかも。



土器ひとつひとつの文様の細かさや粘土ひもの貼り付け具合などを見ても、縄文人たちの土器づくりの技巧の高さがうかがえる。芸術品といってもいいレベルだよね。
土鈴作り体験

というわけで、最後に尖石で我々が作った土鈴の画像を載せておく、これを見ると如何に縄文人たちの土器づくりの技術が凄かったのかが分かると思うw
